5月からの見どころは?
5月の星空は春の星座の終わりであり、
夏の星座の始まりでもある季節です。
北の空には天高くひしゃくの形のおおくま座の北斗七星が、
天頂には大きなしし座が居座る月となり、
その春の終わりの星座の中には
数多くの遠い銀河や星団が見どころとなります。
サンプル画像は昨年5月に6階のテラスから望遠鏡で撮影した2天体です。
ヘラクレス座M13球状星団とは
北天でもっとも明るい球状星団で、
太陽系からの距離は23500光年離れており、
中には数十万個の星があります。
このような球状星団は私たちの銀河系の中に
百何十個見つかっています。
うみへび座M83銀河とは
うみへび座の尾の近くにあり、
小口径の望遠鏡でもその渦巻の姿が観察できる
たいへんおもしろい銀河です。
およそ1500万光年先にり
天文学の世界では渦巻銀河の分類となります。
6月の見どころは?
6月からは、いよいよ夏の天の川が楽しめる季節の始まりとなり、
6階星空テラスで夕涼みをしながら望遠鏡でその中の不思議な銀河の世界を観察したり、
椅子に座り大きく帯状に流れるその天の川の姿を肉眼で眺めながら
時よりその中を流れる流れ星を楽しめる季節の始まりです!
※イベント時間内で夏の天の川が楽しめる期間は6月~9月の月明かりが無い夜となります。
1枚目の画像は正面玄関の前からカメラレンズで撮影した夏の天の川とプロヴァンスの建物の風景写真です。
2枚の画像は天の川の中の、散開星団をイベン星空イベントで使用する望遠鏡でテラスから撮影した画像です。
(プロヴァンスと天の川の風景2020年4月29日撮影)
天の川とは?
地上から見える星空の中で、
空を横切る帯状の雲のようなものを天の川と呼びます。
天の川の正体は太陽=恒星のように自ら輝く星が推定で
1500億から2000億個の大集団です。
そしてこの大集団は一つの銀河を作っています。
この銀河を「銀河系」または「天の川銀河」と呼びます。
天の川の中を望遠鏡で覗くと、どんな世界?
肉眼で見ると白い雲の帯に見えますが、
望遠鏡で拡大して観察すと全て星の集まりで、
その中にはサンプル画像の様に沢山の小さな星々の中に
比較的明るく更に星が集中して見える散開星団や、
ぼんやりガス状になった星雲が沢山確認することが出来ます。